企業・団体の皆様
受入事業所としてご登録ください
当協議会では、「インターンシップ受入事業所」としてのご登録を随時受け付けています。ご希望の場合は資料をお送りしますので、事務局までメール、FAX、お電話にてお問合せください。
1.事業所概要のご記入
まずは、学生を受け入れる場所や内容等を、「インターンシップ受入事業所 登録申込書」に記入してください。(「各種書類」からダウンロードできます)
具体的には、実施時期や受入可能日数、受入業務内容等を検討し、学生や学校の問合せ窓口(主となる担当者)を決めてください。この際、社内の協力体制を事前に確認しておく必要があります。
※受入日程については、「学校と連携して行うキャリア教育の一環」という考え方から、5日間以上で計画されることをおすすめしています。日数が少ない場合等は、学校によって保険加入の対象にならないこともあります。
【ご注意ください】令和5年度からの「インターンシップ」
経済産業省・文部科学省・厚生労働省による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方(いわゆる三省合意)」が改正され、従来のインターンシップがタイプ分けされるなど、条件等が見直されました。
<タイプ1>「オープン・カンパニー」・・企業や業界での説明会的な催し。合同説明会なども含む。
<タイプ2>「キャリア教育」・・大学等の授業(講義)や企業による数日程度の教育プログラム。
<タイプ3>「汎用的能力・専門活用型インターンシップ」・・職場で実務を体験するもの。
<タイプ4>「高度専門型インターンシップ」・・主に大学院生を対象とした、高度な専門性を要求される実務を職場で体験するもの。
※この中で「インターンシップ」という呼称を使えるのは<タイプ3>、<タイプ4>のみとなります。
さらに、「インターンシップ」の実施には下記のような条件を満たすことが求められます。
- (就業体験要件)学生の実習期間の半分を超える日数を職場での就業体験に充てる。
- (指導要件)就業体験では、職場の社員が学生を指導する。また、実習終了後には学生へのフィードバックを行う。
- (実施期間要件)<タイプ3>は5日間以上、<タイプ4>は2週間以上
- (実施時期要件)学業との両立の観点から、学部3年・4年ないしは修士1年・2年の長期休暇期間」(ただし大学の正課等の場合は限定されない)
- (情報開示要件)学生が実習を計画する際に選定基準となるような情報をHP等に掲載する。
→プログラムの趣旨、実施時期・期間、場所、募集人数、選抜方法、就業体験の内容、体験に必要とされる能力、フィードバックについて、当該年度のインターンシップ実施計画、過去数年間の実績概要 など
→採用活動開始以降にインターンシップを通じて取得した学生情報を活用する場合はその旨
※協議会ではタイプに関わらず学生の企業研究に役立つ情報全般を掲載しています(ただし有償インターンシップは除く)。学生がインターンシップを計画する際に参考になる情報を掲載していただくようお願いいたします。ご不明な点は事務局までご相談ください。
2.大まかなスケジュールの決定
学生に対して提供するプログラムについて、どのような内容であれば可能かといったことを社内で検討し、大まかなスケジュールを考えます。
なお、「受入事業所を探す」の各事業所ページでは、会員企業・協力員(官公庁等)限定の機能として、下部にPDF形式の書類を掲載する枠があります。実習計画の一例や過去の実施例を掲載できますので、活用してください。(事業所独自の募集チラシ等も掲載できます)
3.問合せへの対応・調整
夏休みの実習に向けては、4~7月頃に学生・学校から問合せがあります。学生の希望する時期・日数・内容などを確認し、受入が可能か回答してください。その後、学生からの応募書類を参考に最終判断をしてください。
学生は短期間の間に実習先を決定する必要があり、受入が不可能だった場合は、他の事業所を探すことになります。そのため、問合せから可否の回答までは、できるだけスピーディに行うようにしてください。
※学生個人から受入について問合せがあった場合、まず学校で単位の認定を受ける予定か、また学校キャリアセンター・就職課等で保険に加入できるかを確認してもらうのがおすすめです。
※保険の加入については、学校により適用条件等が異なります。詳しくは「保険について」ページも参照してください。
4.契約、受入内容・条件等の確認
学生がインターンシップをすることで単位認定を受ける場合、学生が記入する日誌へのコメント記入、評価票の作成などを依頼されることがあります。
また学校によっては、事前訪問をするよう指導しているところもあります。その際には実習当日の服装、交通手段で気を付けること、その他の注意点などを伝えてください。学生の事前訪問がない場合も、事前に電話やメールなどで連絡しておくとスムーズです。また、実習までに準備・記録してもらいたいものがある場合も、事前に連絡しておきます。(準備にあたり学生に金銭的に大きな負担がかかるもの、例えば制服やその他機材などは、貸出が可能かあらかじめご検討ください)
※以前は学校からの「覚書(契約書のようなもの)」や学生からの「誓約書」を取り交わして受入を行うケースが多くありましたが、現在は書類の取り交わしに対応していない学校もありますので、ご注意ください。
※協議会ではインターンシップに関する各種書類の様式も簡易的なものを用意しています。一部を改変して独自の様式としていただくことも可能です。「各種書類」からダウンロードできます。
5.学生の受入
学生が社会人として扱われる初めての機会と言っても過言ではありません。不安も大きいことと思います。先輩社員と気軽に話せるランチタイムを設けたり、専任の指導者をつけていつでも質問できるようにするなど、事前に配慮しておくのがおすすめです。
あくまで職場体験ですので極力残業は避け、終業前には日誌を記入して1日を振り返る時間を設けるなどしてください。また、良いところや悪いところなどを、理由を含めてきちんと伝えることも学生の成長につながります。
6.マッチング報告のお願い
当協議会では、毎年県内での学生受入の状況をまとめています(県をはじめとする関係機関に報告する大切な情報となります)。受入が決定したら、下記の「マッチング報告書」にて、ぜひご報告ください。
よくある質問
Q.学生を受け入れる際に、報酬は必要ですか。
A.職場体験のため、報酬は不要です。
インターンシップは、事業所・学生の双方にとって無償の制度です(報酬が出る場合は、インターンシップに特化した保険の対象外になることがありますので、ご注意ください)。
無償ではありますが、学生の主な目的は就業体験(=正社員としての体験)です。決してアルバイト的な仕事に終始することなく、できるだけ幅広い体験、交流ができるような配慮をお願いします。また、過度の残業が生じるような課題・日程は避けるようにしてください。
Q.実施時期に限定はありますか。
A.学校の授業や試験等がない時期をおすすめしています。
学生にとっての優先事項は、授業や学内行事です。そのため、長期休暇となる夏季や春季を利用しての実施がおすすめです。なお、正確な日程は学校により異なりますが、夏季は8月中旬~9月初旬頃、春季は2月中旬~3月頃を休暇とする場合が多いようです。
またその他の時期であれば、授業がない曜日や時間帯に実施するなど、学生への配慮をお願いします。
Q.交通費等は誰が負担するのでしょうか。
A.事業所負担でも、学生負担でもかまいません。
交通費の支給や昼食の提供、宿泊時の寮等については事業所にお任せしています。制服の貸与なども、実習内容に応じて判断してください。
ただし、当初予定していた実習先から出かける必要が生じる場合や、特定の服装で出勤するために費用が発生する場合などは、できるだけ事業所で負担するなど、学生に大きな負担がかからないように配慮をお願いします。
Q.学生はどのような内容を希望しているのでしょうか。
A.幅広い体験・交流の機会を作ってあげてください。
実習日程については「受入事業所を探す」ページで様々な事業所の内容もご覧いただきながらご検討ください。「働く」とはどういうことか実感できるよう、職場の見学だけでなく実作業を盛り込んだり、様々な部署の先輩と話す時間を設けるといった工夫をお願いします。
また、社内にインターンシップの経験者がいる場合は体験談を聞いたり、実習に来た学生にアンケートに答えてもらったりすることも参考になります。
〈実習内容の一例〉
- 業務内容などを理解するためのオリエンテーション
- 業務に必要なマナーの研修
- 改善点を見つけるなどの課題を与えての見学・実作業
- 先輩社員たちとのランチタイムや座談会
- 他大学の学生とのグループワーク
- 上司等も出席する成果発表会
※2020年度からはオンライン開催の実習も出てきています。遠方に住んでいる等、交通面でハンディのある場合でも参加しやすいというメリットもあります。なおこの場合も、学生が仕事や業界を身近に感じられるような工夫をしていただきますようお願いします。
(学校によりオンラインプログラムは単位認定の対象外とするケースもあるようです)
Q.学校の担当者や、他の事業所担当者と交流することはできますか。
A.協議会では、各種会議など交流していただく機会を作っています。
総会や成果報告会をはじめとして、協議会では様々な催しを開催しており、その際にはできるだけ情報交換や名刺交換の時間を設けています(現在はオンライン開催となっている催しもあります)。会員企業、協力員、登録のある受入事業所の皆様には郵送等でお知らせします。開催したイベントの様子については、事務局ニュースに掲載しています。
また、毎年継続して様々なアンケートも行っています。お手元に届いた際には、ぜひご協力ください。
※今後インターンシップを検討される上で、催しの見学等をご希望の場合は、協議会までお問合せください。
〈開催行事の例〉
- インターンシップ合同説明会(会員企業・協力員限定)5~6月
・・事業所が個別ブースを設け、主に夏休みにインターンシップを希望する学生に直接説明する会です。 - 理事会・総会 6月
・・総会と併せて、インターンシップに関する講演会や事例発表会を実施することがあります。 - 推進会議(会員企業・協力員限定)
・・学校・事業所双方が情報交換する会議です。 - インターンシップ勉強会 年1~2回
・・インターンシップ受入計画のある企業・団体向けのセミナーです。